児童心療センターは誰のため?

厚生常任委員会において、児童診療センターの医師退職にかかる対応について理事者から説明があり、熱心な質疑が行われました。

札幌市児童心療センター条例によって、「発達の障がいや心理的障がいのある児童に対し専門的な診療、相談、検査、訓練等を行うことにより、その発達及び心理的回復を支援するとともに、関係機関等との連携を図ることにより、児童が育つ環境を向上させるため、札幌市豊平区平岸4条18丁目に札幌市児童心療センターを設置する。」とされた施設です。今年の4月静療院から成人精神科部門が市立札幌病院へ統合されたことにより、医療法における病院と、児童福祉法におけるのぞみ学園が保健福祉局の所管へと組織替えが行われ、札幌市の一般会計上で運営されるセンターに変更されました。

新たな組織となり半年が過ぎたばかりという時に、来年の春、医師5人のうち4人が退職する意向を示し、新聞では、「医師確保にめどがたちそう」とか「後任医師確保、先見えず」等と、センターの運営の危機が報じられています。様々な形で表現がされ、病院の維持が危ぶまれるのではないかと医療関係者の方々からも心配するご意見をいただいておりました。道内で唯一の児童精神科の病棟を持つ児童診療センターの果たす役割は重要であり、医師の確保は必至の課題です。

しかし、児童精神科の専門医師は、その医師の数も少なく、現職の医師4人が退職する予定の来年3月末までに入院施設を維持していくためには、1名の医師しか残らないのであれば、少なくともあと2名以上の医師確保が必要であります。医師確保が難航すれば、患者、家族のみならず、市民に対する不安や心配は膨らむばかりです。

委員会質疑のやり取りの中で、医師が退職に至った過去にさかのぼる経緯、組織内部の事情等を暴露され、病院側と行政側の施設運営の考え方が対立していた事実等、今回の騒動の詳細が露呈しました。行政の無責任な対応によって、現在センターを利用している患者だけではなく、外来通院や新たな入院の対応が制限されることになれば、児童が育つ環境を向上させるためという本来の設置の意義には程遠く、市民に不要な不安を募らせるばかりではなくセンターに対する信用の失墜等影響は甚大です。

児童、保護者の方々が安心して利用できるセンター運営に向けて、医師の早期確保へ向けて全力を尽くすこと、一時しのぎではなく入院施設をしっかりと維持すること、保健福祉局が運営する病院であるからには、多方面の関係者からセンターのあり方等の検討を早急に行い、組織体制の立て直しを図ること等、何としてもオール札幌市役所でこの難局を乗り切るよう強く求めます!

委員の皆様の発言を尊重し、私、副委員長の発言は控えてまいりましたが、委員の発言が終了するところで、如何しても病院と行政の両者の説明に呆れるほど無責任さを強く感じてしまい、委員長に許可をいただき発言させていただきました。児童心療センターは児童のため、利用者のためであり、組織管理の道具に使わないでほしい。今後の在り方についてしっかりと注視してまいります!

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活動報告 2012年 11月 13日 10:44 PM

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